慶應義塾大学で講義&学会シーズン

コロナ禍でよかったことのひとつが、学会がオンデマンド開催になったことです。

私達専門医は、常に最新の知識を更新するため、学会参加、研修受講を義務付けられております。参加して受講していないと専門医が剥奪されてしまうのです。しかも地方で行われることも多く、金曜日からというケースもあるため、診療を休んで参加せざるを得ないこともありました。

 

しかし、コロナ禍で大人数の集会は難しく、オンデマンドでいつでも講演を聞くことができるようになりました

これにより、従来は時間が重なっていて聞けなかった講演なども全て聞くことができるようになりました。

 

地方に行って、その土地の空気を吸ったり、おいしいものを食べたりするのは楽しみではありましたが、時間的な制約がなくなったことはかなりありがたいですね!

もちろん財布にも優しくなりましたが、学会が開催されればその土地のホテルや飲食店は数千人の需要が見込まれるでしょうし、観光業界にとっては厳しいですよね。

今後、オンデマンドと現地とで並行していくのか、現地のみに戻るのか…悩ましいところですね。

 

学会に参加して、自分の中にも変化がありました。学会というのは、多数のプログラムがあり、義務で受ける必要がある研修を除いては自分で聞きたい講演を聞くスタイルです。

以前は手術の技術を磨くようなプログラムを選択していたのですが、最近は長期症例や高齢者への対応など、患者さんの一生を考えて治療計画を立てたり、ご提案することが自分の中で重要になっており、そのような講演を受けることが増えました。開業医としては、高い技術はもちろん必要ですが、それを長期に維持してこそ意味があることを最近強く思います。

 

12月には、恒例の慶應義塾大学医学部の歯科・口腔外科学教室の研修医たちへの講義をさせていただきました。

私はここ数年、歯周形成外科という手術についてお話しさせていただいております。インプラントや歯周病治療において、歯肉の形態や位置などを回復する手術です。研修医の先生にはちょっとアドバンス的な内容ですので、少しでも興味を持ってもらえるよう毎年試行錯誤しています。

 

もはや後輩の後輩の後輩くらいの先生達とお話しするのは、自分にとって貴重な機会であり、エネルギーをもらえました!

 
 

【監修】
監修 太田純也

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